スペインの両翼の壷アンフォーラ＆ポルトガルのハニーポット＆イタリアのキャンドルスタンド：南欧陶器のお店　MAYOLICA　from 自由が丘：SSブログ

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スペインの両翼の壷アンフォーラ＆ポルトガルのハニーポット＆イタリアのキャンドルスタンド　[いろいろなマヨリカたち] [編集]

9月に入りました。秋雨前線？の影響でしょうか、毎日鬱陶しい雨の日が続いています。
皆様いかがお過ごしですか？

今回ご紹介するの陶器はスペインアンダルシア地方グラナダのマヨリカです。
何度かご紹介している伝統陶器ですが、この両翼のついた美しい壷はアンフォーラと呼ばれています。

アンフォーラは地中海文化圏の国々で古代から使われてきた壷です。
もともとは穀物やお酒などの保存壷で、下部が細くなっていて不安定なため、胴体を地中に埋めたり、木製の台に乗せて固定させて、使われてきたそうです。
中には支えなしでは立つことがでいない壷もありますが、その危うい美しさがアンフォーラの魅力ともいえるでしょう。
おなじみのザクロ紋は古都グラナダの紋章であり、豊穣のシンボルでもあります。

そのお隣に仲良く並んでいるのはポルトガルのアレンテージョ地方の伝統的なマヨリカで、現地でははちみつ用の壷と言われています。
アレンテージョの小さな村の風景を素朴に描いています。お家の庭に可愛らしく干された洗濯物。
実際現地ではよく見る光景で、こうして壷に描かれた絵付けを見ているとまるでアレンテージョの静かな村にいるような気持ちにさせてくれます。心が和みます。
わりと大きい壷なので、私は殻ごとの胡桃をいれたり、クッキージャーにしたりして楽しんでいます。

さらにそのお隣はイタリアシチリア島のキャンドルスタンドです。
真ん中のボウルにキャンドルを立てるそうですが、私はポプリなどいれて香を楽しんだりしています。
まあるい円形に並んだ様々な動物たちは実はノアの箱舟の物語を表現したものなのだそうです。
そういえばよく見ると一人杖を持ったひげもじゃのオジサンがいますがこの方がノアなのでしょうか？
素朴で愛嬌のある動物たちの表情がなんとも可愛らしくて大好きな作品のひとつです。

日常の中で身近な所に大好きなマヨリカたちがいてくれると、気が滅入っている時には優しく慰めてくれ、うれしい時にはより一層幸福感で私たちを満たしてくれます。

午後になって雨はやみ、日がさしてきました。
この静かな時を、何かを学んだり思索に耽る、大切な時間にしたいと思います。

皆様もお体に気をつけて。

MAYOLICA マヨリカ

2015-09-02 10:24 nice!(30) コメント(6) トラックバック(0)
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青と緑の組み合わせがなんとも美しいですよね！

なるほど、不安定なので台をにはめたり埋めたりして使うのですね。
勉強になります♬
by Urchin (2015-09-04 06:47)

こんな素敵な壺に保存食を入れキッチンに飾ったら、ホントに毎日の生活が楽しくなりそう！
ハチミツ用の壺も庭に干す洗濯物の絵が可愛いです
東京と館山で好きなモノに囲まれて暮らすマヨリカさんの生活憧れます
館山の畑では秋はタマネギやニンニクを植えるのですか？
ニンニク、育て方は分からないけどパスタやスペイン料理に必須ですよね(*^o^*)
by フロリダマナティー (2015-09-04 07:40)

Urchin様
私もここのマヨリカが好きな理由はこの美しい色彩なのです。

アンフォーラはなぜ下を極端に細くするのか？その方が保存上優れているのか？そのあたりがよくわかりません。勉強不足です。すみません！
by mayolica (2015-09-05 09:28)

フロリダマナティー様
ヨーロッパではキッチンで陶器のつぼを結構使っていますね。うう～！カワユイ！私も使いたい！という思いで集めて、実際に生かしています。
お客様には「本当に使えるの～？」とよく訊ねられます。日本は高温多湿なのでもちろん難しい点がありますが、気候や物の性質を考えながら臨機応変に上手に付き合っています。
私もこの洗濯物の絵が気に入っています。アントニオさんのパンツが....!

この夏の間は私は体調不良でほとんど館山に行けず、今のところ新たに植えたものはありません。柿と栗は期待できるかな？来年はぶどうの実が成るかもしれません。ウチの主人は館山にいることが多いのですが相変わらず山を開拓中～。自称マヨリカ館山店の小屋は完成したようですが、植物を育てるのは後回しのようです。とほほ.....。地道に歩みます。

by mayolica (2015-09-05 09:51)